なめんなよ/ 又吉&なめんなよ
若い方だと、「何それ?」ってかんじかもしれませんが、一世を風靡した又吉&なめんなよのファーストシングル。
このコーナー、いろんな感想があるので、たまにはこういった企画モノもいいかな、ということでの紹介です。
20 年くらい前に全国で大ヒットしたキャラクター、なめんなよ。
久しぶりに見ると、かなりシュールなシロモノですが、こんなのが流行ってしまう時代背景だったんでしょうかね。
ちょうど「積木くずし」やら「腐ったミカンの方程式」という言葉に代表されるような深刻な教育問題が吹き出してしまった時期で、バンドだと横浜銀蠅やら紅麗威甦やらいわゆるツッパリもの全盛期。なめんなよのヒットも偶然ではなく、必然だったのでしょう。(「積木〜」は半端しちゃってごめんの高部知子が強烈でした。私生活でもまんまだったとは…。「腐った〜」は金八先生のあるお話です。さらば沖田浩之。)
そんな閉塞感を笑い飛ばしてしまおうという感じで。
「全日本暴猫連合 なめんなよ」。英語で言うと「Don't Pelorian」。
考えた人に脱帽です。こういうセンス大好き!
当時は動物虐待の声も一部で聞こえてきましたが、実際どうなんでしょうか?サーカスの動物たちも虐待になってしまうの?というお話になってしまいますしね。日本はその手の団体の力が弱くて声にならないのが現状なんだろうな。
なめ猫がバイクのプラモデルと写っている写真がよく使われますが、なぜかハーレーが多かったけど、これも何か狙いがあったんでしょうか?タミヤの1/6スケールですが、どう考えても暴ヤンがハーレーに乗るとは思えないけど。特にFLHクラシック(右のバイクです)。
で、曲のほうなんですが、レコードに針を落とした瞬間腰砕けしそうな、猫ちゃんたちの鳴き声から始まり、これまた失笑してしまう歌詞のトホホな曲。
きっとこれが狙いだったのかもしれないけど、ここまで徹底されると企画者に座布団一枚ってなかんじです。
その後LPまでだしちゃっているのが、またスゴイ…。
しかしこの曲を吹き込んだ歌手は誰なんだろう?
ご存じのかたご一報くださいませ。
シンコーミュージックがまだ新興楽譜出版社だったころの懐かしいお話でした。
(しかし猫を使っているだけだから、ギャラもなくてボロ儲けだったんだろうなぁ)

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