あぶらだこ / 月盤
遂にリリースされたあぶらだこの新作。
今回のジャケットは「月」。あぶらだこはどのアルバムも「あぶらだこ」というタイトルのアルバム名なので、ジャケットデザインが通称になっている。例えば「亀」の写真がジャケットになっているのは「亀盤」、青一色のジャケットのは「青盤」。以上のような前例から今回は「月盤」と呼ばれるのは必至だろう。
CDをトレイにのせ再生した瞬間からあぶらだこワールドが部屋いっぱいに広がった。
内容的には“圧巻”のひとこと!
相変わらずの変則的なリズムに凡人の脳ミソでは理解不能な歌詞。(おれだけ?)
長谷川裕倫の独特の声も以前のままで安心して聞ける。
意外にもロックっぽいフレーズのギターが前面に出てきていてたが、ベースとドラムのコンビネーションも絶妙で演奏技術も格段に向上しているのを感じた。
10曲で29分54秒の短いあぶらだこワールドだったが十分堪能できた。満足。
日があたらないところでマニアだけが狂喜する珍しいバンド、あぶらだこ。今の日本ロックシーンでは稀有な存在であるが是非聞いてみて欲しい。次の作品は何年後になるのかな?
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